◆2016年も大ヒットした少女マンガ原作の実写化映画

『orange-オレンジ-』(公開は2015年12月)

監督:橋本光二郎
脚本:金子ありさ
原作:高野苺
出演:土屋太鳳、山﨑賢人

新たな「青春群像劇」として幅広い層から支持を集め、累計発行部数400万部突破の 原作漫画の映画化『orange-オレンジ-』が大ヒットを記録。興行収入30億円突破が確実視されている。

“競技かるた=百人一首”に情熱を懸ける高校生達の友情・恋・成長が、泣けるほどに熱い青春模様として鮮やかに描かれ、<上の句><下の句>と合わせて30億円に迫る大ヒットを記録。

【2016年度(平成28年)興収10億円以上番組】
『orange-オレンジ-』 32.5
『ちはやふる -上の句-』 16.3
『青空エール』 12.5
『黒崎くんの言いなりになんてならない』 12.3
『ちはやふる -下の句-』 12.2
『オオカミ少女と黒王子』 12.1

平成29年1月発表(数字は億円)

◆2017年も続々公開される予定

『PとJK』(2017)

監督:廣木隆一
脚本:吉川菜美
原作:三次マキ
出演:亀梨和也、土屋太鳳

警察官と女子高生の年の差結婚を描いた人気少女漫画「PとJK」が、恋愛映画初主演の亀梨和也&ヒロイン土屋太鳳で実写映画化。2017年春に全国公開される。

2017年3月25日公開

女優の山本美月、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧のW主演に、さらに真剣佑、永野芽郁と若手実力派が出演する、人気コミックの実写化映画『ピーチガール』。

2017年5月20日公開

別冊マーガレットで人気となったコミック『先生!』が実写映画化。主演に生田斗真と広瀬すずを迎え、2017年秋に全国で公開される。

2017年秋

◆少女マンガ実写化が多い理由とは

『NANA』(2005)

監督:大谷健太郎
脚本:大谷健太郎、浅野妙子
原作:矢沢あい
出演:中島美嘉、宮崎あおい

この映画の大ヒット(興行収入40億円)が、日本映画における少女マンガ原作ブームのきっかけとなる。

・原作ファンという「基礎票」がある

若者を中心に回し読みをしやすいコミックスは、その潜在読者が部数の5倍以上とも言われ、仲間内で話題にも上りやすいコンテンツの強みを持っている

・ターゲットが絞りやすい

やはりターゲットが明確に絞れていることでしょう。『花より男子ファイナル』公開時の観賞者は、40%弱が10代の女性、つまり女子中高生でした。ターゲットを明確にできるコンテンツは宣伝がし易い。

今、映画業界を支えているのは女性ですから。その女性をターゲットに絞れる少女マンガ原作は、企画が通りやすい。

映画は作品であると同時にイベント(興行)の一種であると捉えており、彼ら(若者)にとって『春休み』『冬休み』シーズンに仲間たちと参加しやすいイベントとしての魅力がある。

・制作費が抑えられ、リスクが少ない

製作費が絞れることも重要です。舞台は学校がほとんどですから、アクション映画やSFのように予算がかかることはありません。

「少女マンガに多い学園ものなら、若手中心になるから、役者へのギャラも、撮影にもお金がかかりませんからね」(映画誌ライター)

理由があるからこそ、少女マンガ実写映画化は止まらないというわけです

ターゲットが明確で、低予算の製作費で若手が育成でき、さらに原作の基礎票がある――それはマーケティング的にはベターな選択だと捉えることができます。

◆そんな中、新たに『プリンシパル』の実写化が決定

『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』(2018)

監督:篠原哲雄
脚本:持地佑季子
原作:いくえみ綾
出演:黒島結菜、小瀧望(ジャニーズWEST)

女優の黒島結菜(19)とジャニーズWESTの小瀧望(20)が、映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」(18年公開、篠原哲雄監督)にダブル主演する。

自分の居場所が見つからない女子高生が、タイプが真逆のイケメン2人と恋に落ちる姿を描く。